「周りに人がいすぎて、気が散って集中できない…」
「電話がなると対応しなくちゃいけないから、そのたびに集中が途切れる」
「仕事を頑張ろう!」という意識はあっても、職場の環境によっては集中することが出来ず、ストレスが溜まることがありますよね。
僕はWEBデザイナーとして働いていましたが、最初に入った職場があまり集中出来るオフィスではなくて苦労しました。
オープンなスペースに机をたくさん並べ、上司や同僚と顔を突き合わせて仕事を行うような環境でしたので、すぐに話しかけられたり電話がなったりして集中することが出来なかったのです。
目次
仕事の終わりに「今日1日何もしてなかった…?」と唖然とする
ミーティングに参加したり、同僚との世間話の相手などをしていると、なかなか仕事に集中することが出来ません。
1日の勤務時間は通常8時間のはずですが、その中の半分も集中して業務に没頭出来ていなかったと思います。
気づくとランチの時間が来ていて、食べ終わったらミーティングに出席すれば、もう退社時間の2時間前だったりします。
そして、
「あれ、今日何も仕事してない…?」
と気付き唖然することが多かったです。同じ様な経験をしている方も多いのではないでしょうか?
なぜ仕事に集中できないのか?
日本のオフィスは集中できない
そもそも日本のオフィスというのはクリエイティブな仕事や集中が必要な仕事に向いていません。
日本のオフィスというのは、広いスペースに机が並び、先輩も上司も顔を突き合わせて仕事をするようなレイアウトの職場が多いですよね。
そういう職場では周りと話しながら進めていけるような仕事では良かったかもしれませんが、クリエイティブなことを考える様な仕事とは非常に相性が悪いです。
むしろクリエイティブなことを考える時は、周りからある程度隔離された、深く集中できるような環境が必要です。
海外のオフィスではパーティションで区切られ、パーソナルスペースがしっかり確保されていることが多いので、環境面では日本はかなり遅れてるといっていいでしょう。
余計なミーティングが多い
会社での集中力を奪っているものの代表はミーティングです。
なぜか会社の在籍期間が長くなればなるほど増えていくのがミーティングです。週に3つ4つ出席されてる方も多いのではないでしょうか?
アメリカの例ですが、一般的なサラリーマンは会議に月62時間取られているそうです。
従業員一人平均で毎月62時間が会議に費やされ、実にその半分が無駄だとされている。
冷静に会議の内容を振り返ってみると「自分は必要なかったのでは?」という場合や、会議自体が昔からやってるからという惰性だけで行っているようなものもたくさんあります。
無能な上司たちは、とにかくたくさんの人をミーティングに参加させようとしてくるので、参加人数は無駄に多くなりがちです。
そのくせ、発言しているのは一部の人達だけだったりするので、なんのために参加しているんだろうという言う人は多いのでは無いでしょうか。
また、人数が増えるとミーティングの時間も増える傾向にあります。少人数であれば数分で済むような内容でも、10人以上いれば発言も増え1時間以上かかったりします。
邪魔が入る事が多い
日本ではオフィスに所狭しと机が並べられているので、隣や向かいの同僚とは目が合うくらいの距離にいることなります。
近くに入る分、気軽に話しかけられるという点ではコミュニケーションが活発になり良い面もありますが、逆にそのせいで仕事に集中出来ないことにも繋がります。
人は集中状態に入るには23分必要と言われています。
人が集中状態に入るまでには「23分」かかると言われています。
その間に、同僚から話しかけられたり、メールが飛んできたり、内線がかかってきたりして集中が途切れたら、また23分必要です。
近くに人間がいたら高確率で23分以内に話しかけられてしまいますよね。
そうこうしている間に、しっかりと集中することが出来ずに、不完全燃焼で一日が終わってしまうことに繋がってしまいます。
ストレスが溜まっている
ストレスがたまり、精神的にうつや不安障害に近い状態になると、集中力が低下することがあります。
うつや不安症状が強い場合は、ストレスに直面しそのことを考えたりすると、憂うつ、喪失感、絶望感が現われ、職場(学校)で突然、泣く、仕事(勉強)への意欲が失われ効率が落ち、集中力の低下からミスが現われることが見られます。
鬱というまで思い症状ではなくても、ストレスが溜まりいらいらしていると、ちょっとしたことで気が散り集中できなくなっていきます。
「最近なんとなく集中できないな…」
と感じていいる人は自分でも気づかないうちにストレスがたまっているのかもしれません。
寝不足ぎみ
睡眠時間が短く、寝不足気味の人は集中力が低下します。
寝不足の症状として、集中力が低下し注意力が散漫になるというのは広く知られていますが、その中でも特に、たくさんの情報から自分に必要な情報だけを選ぶ「選択的注意力」が低下するという研究結果がアメリカで報告されています。
睡眠が足りないと、単に眠いというだけではなく、脳の機能の一部が正常に働かないため、論理的に考えることが難しくなります。
睡眠不足は仕事の効率を著しく低下させ残業時間を増やすことに繋がります。そして残業をすることでさらに睡眠時間を圧迫してしまい、負のループにはまっていきます。
仕事が合っていない
業務に集中できないのは、自分にあっていない仕事をしているからかもしれません。自分の仕事に誇りややりがいを感じておらず、モチベーションが低ければ、仕事に集中しようという気が起きませんよね。
自分が熱中できることであれば、周りが多少うるさくても没頭してしまうもの。
ゲームなどに集中していると時間があっという間にすぎていることが有りますが、同じ様に仕事に夢中になれれば、気がついたら仕事が終わっているものです。
逆にどんな頑張ろうと思っても、嫌で嫌でしょうがない仕事であれば、時間が経つことが遅く感じるくらい苦痛に感じてしまうでしょう。
仕事に集中できない場合の対処法
時間の目標を決めて仕事をする
「いつまでに終わらせるのか」ということを決めることで、目の前の仕事に集中できるようになります。
いつまでに終わらせなかればならないか脳が認識すると集中力というのは自然と出てきます。コツとしては期限を短くすること。3日後までにこの仕事を形付けるという目標をたててもあまり効果はありません。
もっと期限は短く、30分程度に設定するのが効果的です。
仕事を30分単位で出来るタスクにまで分けて、30分後までに何をしなければならないかを決めましょう。そのくらいの短い時間だと脳はどれくらいのスピードを発揮しなければいけないかを認識することが出来ます。
「30分後までにこのタスクを終わらせなければならない!」と脳が認識すると、その他の事に目が入らないぐらい集中することが出来ます。
逆になんの制限のない状態だと、「集中しよう!」と誓ったところで、集中力はあまり変わりません。集中したいときは時間の制限を設けるようにしましょう。
会議を減らす提案をしよう
何も考えず働いていけば会議の数はどんどん増えていきます。無駄だと思いながらダラダラ続けている会議は何個あるでしょうか。
無駄で時間を取るだけの会議なら、いっそのことやめてしまいましょう。
「この会議は意味がないので辞めませんか?」
と、まずは会議自体を辞める事を提案してみましょう。
もしそれが通らなかったり、立場的に難しいのであれば、どうにか自分が出なくていいように持っていきましょう。
「僕が出ても効果的ではないので、出席を見合わせても良いですか?」
と伝えることで、ミーティングに参加しなくても良い方向に持っていけるかもしれません。
僕は多いときには週に4つあったミーティングを、上司と話し合って1つにまで減らしたことが有ります。自分が出る意味がないし、その間に少しでも仕事を進めたいという意思を伝えれば認めてくれる上司は結構いるでしょう。
ミーティングに出なくなってみても全く困ることはありませんでした。
むしろミーティングの資料作成の時間なども合わせれば週に8時間くらい浮いたことになるので、仕事の効率的に進めることができて、会社にとっても自分にとってもメリットがありました。ここまで
ストレスを発散する
ストレスがあると集中力が落ちるというのは前述したとおりです。とは言え、仕事でストレスをためるなと言うのも難しい話ですよね。
仕事はある程度ストレスがたまるものと割り切って、ストレスを発散することを意識するようにしましょう。ストレスがたまったなと思ったら以下のようなことをすると効果的です。
- ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動
- 筋トレ
- サウナ
ストレスに対しては特に運動が効果的です。運動した後は気分がすっきりとしてストレスが解消されていることが実感できるはずです。
僕は毎日有酸素運動をし、筋トレを週5回行っていました。おかげでストレスは感じてもその日の内に発散してしまうので、ストレスがたまることは殆どありませんでした。
また日常の運動はストレスに対する抵抗力を付けていくことにも繋がります。要因は諸説ありますが脳の物質が関係していると言われています。
会社員になったら時間が取るのが難しいかもしれませんが、毎日運動をする習慣をつけるようにしましょう。
逆にストレス解消のためにアルコールなどに走ることはあまりおすすめできません。アルコールを飲むと睡眠が浅くなったり、二日酔いになったりして結局仕事の集中力は低下してしまいます。
しっかりと休息をとる
寝不足は仕事の集中力や判断力を大きく奪います。
ベストな睡眠時間というのは諸説あり、また人にもよるので一概には言えませんが、少なくとも6時間以上は睡眠をとるようにしましょう。
大体6時間~8時間のなかで自分にベストな時間を見つけるようにするとよいでしょう。
また仕事時間であっても、集中力が落ちてきたなと感じたら、5分程度の休憩をとり脳を休めるようにしましょう。その間に糖分などを摂取するようにすれば脳のエネルギーがチャージされ集中力が復活します。
またおすすめなのが昼寝です。昼休みに15分~30分ほど昼寝をするだけで、午後の集中力がかなり違ってきます。
昼に26分間の仮眠をとった結果、認知能力が34%上昇し、注意力も54%上がったという。
参照:「NASAも認める「昼寝」の驚くべき効果」
昼寝の習慣がなかった頃は、毎日昼食後に眠くなる時間がありましたが、昼寝をするようになってからはそういうことがなくなりました。頭が冴えて、集中力が回復していることが実感できるかと思います。
転職しよう
仕事が合わなくて集中できないのあれば、勇気を出して転職することをおすすめします。
社員が集中できるように、社内のレイアウトからしっかり考えているような会社もあります。
というのも集中力というのはかなり大切な要素で、集中しているかしていないかでクオリティも成果物の量も格段に変わってきますよね。
ですので社員が集中できる環境を作ることは、会社にとっても利益を上げることに繋がるので、環境改善に力を入れている会社が増えてきているのです。
集中できる会社に転職することで、あなたの持つ能力を最大限に発揮することが出来るようになれば、自分が気持ちよく仕事ができるだけでなく、会社からも評価され給与もアップすることに繋がります。
まずは早めにサイトに登録だけでもしておく
「いますぐに転職は…」
と考える方もいると思いますが、なるべく早い段階で転職サイトに登録だけでもしておくほうが良いです。転職するかしないか決まっていなくても転職サイトに登録しておいた方が良いことがたくさんあります。例えば
- 自分の市場価値を知ることができ、自信がもてる
- いざ、転職となったときのイメージが掴める
- 転職出来るという気持ちから、今の仕事に対して余裕がもてる
などです。
ちなみに「仕事を辞めてから転職活動を始めればいいや」という考えはかなり危険なので辞めておくべきです。給与のない期間は自分を想像以上に焦らせ、中途半端な転職先になってしまいます。
余裕のない状態での判断はだいたいうまく行きません。「仕事をしながら転職活動も同時に行う」というスタンスが一番賢いといえるでしょう。
どうやってまともな会社をみつけるか?
どうやってまともな会社をみつけれ良いのでしょうか。面接までして受かった会社がブラック企業だったりしたら、時間の無駄になっていまいます。
そういう場合におすすめなのが、転職先の内情をよく知る「転職エージェント」というサービスを使うのがいい方法です。
転職エージェントとは、転職の相談や、求人紹介、面接の日時のセッティング、給与の交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスです。
自分1人の力では、転職先の昇給額や昇給の頻度などを知ることは出来ません。その点、転職エージェントであれば、しっかりとある程度の内情を知っているし、聞きたいことがあれば代わりに聞いてくれますので、入った後に後悔するようなことは少なくて済みます。
また、煩わしいアポを取ったり、転職先がブラックかどうか調べるなどの作業から開放されて、代わりに転職のプロがセッティングからサポートまで行ってくれます。非公開求人があったり、企業の内情に詳しかったりするので、あなたが望む仕事につける確率が大幅に上がります。
しかも転職エージェントの費用は、採用した企業が払う仕組みです。転職希望者は完全に無料で使うことが出来ます。無料なので、利用することにリスクはありません。どんどん使ったほうが良いでしょう。
いくつかサービスが有るのですが、基本的に超大手のリクルートエージェントとマイナビエージェントに登録しておけば間違いありません。
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まとめ
仕事に集中出来ないのは、以下のような原因が有ります。
- 日本のオフィスは集中できない
- 余計なミーティングが多い
- 邪魔が入る
- ストレスが溜まっている
- 寝不足ぎみ
- 仕事が合っていない
そして下記のような対応が効果的です。
- 会議を減らす提案をしよう
- ストレスを発散する
- しっかりと休息をとる
- 時間を決めて行動する
もし、仕事が合わなくて集中できないのなら転職をしましょう。
自分一人で探すのではなく、会社の内情などもよく知る転職エージェントに登録すると、より良い会社をより早く見つけることが出来るのでおすすめです。
集中して仕事を行い何かをやり遂げたという実感がある日は、清々しい気持ちで変えることが出来ますよね。そういう日を一日でも増やせるように工夫していきましょう。