「今日も仕事しないでネットサーフィンばっかりしてる」
「いっつも外出ばっかりして何してるか分からない」
どこの職場にも仕事してるのか謎の上司っていますよね。ふらふら社内を漂っているだけの人とか、ただ無駄話をしているだけにしか見えない人とか。
明らかに自分より暇そうですが、そういう人はなぜか自分より良い給与をもらっているものです。
僕もそういう人何人か見てきましたが、どうしても認めることが出来ず、信頼関係を築くことは出来ませんでした。どうしても信用出来ないんですよね。
そういう人は、「あー今日も忙しい!」と、忙しいアピールをしてくる場合が多いです。本当は暇な人ほど周りの目が気になってそういうアピールをする傾向にありますから、本当は暇なんだろうなと思ってました。
そういう人を見ていると、いらいらして自分のモチベーションまで落ちてくるので、うまく対応していくことが大切です。
目次
仕事をしない上司や先輩のメカニズム
対応するには、そういう人たちのことを理解する必要があります。そこで、いろいろな上司を見てきて分かった、仕事をしない上司・先輩の特徴を紹介しますので当てはまるかどうか確認してみて下さい。
最初はやる気に満ちていた
仕事をしない上司も新人の頃はやる気に満ち溢れていた可能性が高いです。なにかしら評価されて上司になったはずですから、昔からやる気のない社員だったとは考えづらいですよね。
そんな人間が仕事をしなくなったのには、それ相応の出来事があったと考えるべきです。
もしかしたら、
- がんばっても報われない会社だと気づいて手を抜き始めた
- 本当は辞めたいが、家族の養うために嫌々続けている
- 敢えて暇な自分を見せて、余裕をもってもらいたいのかも(逆に腹が立ちますが…)
などなど…なにかしらの事情があることが多いです。
どっちにしても部下からすればたまったもんじゃありませんが、「この人だって何か事情があるんだ!」と大きな気持で考えて、むやみに腹をたてないようにしましょう。
心が弱い人間
上司も人間です。人間には弱い人間も当然います。
部下を持つようになると、仕事を部下にやらせておけば、自分は何もしなくても良い状態になることがあります。こういう時間を利用して、よりチームが上手く回るように考えたり、チームメンバーの状態を見て回ったりするのはとても重要なことです。
ですが、この一時的な仕事のない状態に味をしめてしまうと、とても楽なので仕事がない状態を保つようになる人もいます。
これでもぱっと見は仕事が回っているように見えるので、上司の評価も底まで落ちることはありません。
長いスパンで見ると、この上司はチームを良くする努力をしていないし、何よりチームのメンバーから不信感を持たれるようになるので、チームの業績は落ちていくことが予想されるので評価も落ちていくでしょうが、数年くらいは現状維持できてしまうこともあります。
そうなると何もしていないのに給与はいい上司の出来上がりです。
本当は誰が見てるかどうかに関わらず、しっかりと自分がするべき仕事をするべきですが、心が弱いと楽な方に流れてしまうのが人間なんですね。
トラブルが嫌い
トラブルは誰でも避けたいものですが、上司となればそうも言ってられません。どちらかと言えば解決に導かなければならない立場です。
ところが新人時代からのトラブルを避ける癖が抜けずに部下を持ってしまうと、部下のトラブルにも首を突っ組みたくないので、あまりコミュニケーションをとらないような人間になっていきます。
本人に「トラブルを解決しなければならない」という自覚がないのが問題ですね。
こういったタイプの上司だと、あまり会話もなく、トラブルが起こっても時になにもしてくれないので、仕事してないと思われている事が多いです。
トラブルの解決は上司の仕事の一つです。
こういう人が上司だと、余計なトラブルが頻発しチームの雰囲気が悪くなっていくことが多い傾向にあります。
5つの対応方法
人を変えることは難しいと認識する
「人を変えることは難しい」ということをまず認識する必要があります。いくら正しいことを言ったところで、それを受け入れるかどうかは本人が決めることです。
有名な心理学者であるアドラーも人を変えることは出来ないことを表すこんな言葉を残しています。
馬を水辺に連れいて行くことはできても、水を飲ませることはできない
by アドラー
仕事をしない上司や先輩は、もう何年もそういう生活を続けてきているので、後輩のあなたがなにか言ったところで無視されるか、不快に思われるかのどちらかの可能性が高いでしょう。
僕達に出来ることは「そういう人もいる」と割り切ることが一番です。いちいち腹を立てていたら自分の身が持ちません。
パレートの法則でもありますが、会社の8割の売上は2割の従業員から生み出されているのです。使えない上司も数多くいるのですから、ちょっと運が悪かったくらいに考えられる心の余裕は持ちたいものです。
組織全体の2割程の要人が大部分の利益をもたらしており、そしてその2割の要人が間引かれると、残り8割の中の2割がまた大部分の利益をもたらすようになるというものである。
参照:wikipedia
業務を進める場合は、上司は足手まといであることを計算にいれて仕事を進めるようにしましょう。初めから戦力に入れなければストレスは半減します。
上司の上司に相談する
人を変えることは難しいですが、会社の業務命令であれば強制的に変えることが出来るかもしれません。上司のさらに上の上司に相談してみるのは、状況を好転させるきっかけになる可能性があります。
ただあまりストレートに言うと、上司の悪口のように捉えられ心象がよくありません。余計なトラブルに巻き込まれ可能性もあります。
上手なやり方としては、自分がやりたいことがあって部署異動を申し出るような形にすると良いです。例えば
「自分は~~ことがやりたいので、部署を移動できないでしょうか?」
などと伝えると丸く収まりますし、上司ともおさらば出来るので大人なやり方かと思います。
自分が上司を動かす
ボスマネジメントと呼ばれる言葉を知っていますか?仕事をしない上司を、自分が動かすんだくらいの気持ちで扱うという考え方です。
ボスマネジメントとは部下が仕事の目的を達成するために上司を動かす、という考え方
参照:日本の人事部
人を動かすというのは大変なスキルですが、ビジネスをしていく上で、最も重要なスキルの一つでもあります。
人を動かすことが出来なければ、自分のスキルの範囲内でしか仕事をすることが出来ませんが、人を動かすことが出来れば、自分のスキルに関係なく、どんなプロジェクトでも前に進めていけることが出来ます。
そう考えると、上司を動かすというのは今後の就業人生を考えても良い訓練にはなります。
「褒めて、その気にさせて、自分の思うように動かせる」ようになれば、あなたの仕事は円滑に進みますし、社会人としての能力も上がってゆくでしょう。
コツとしては基本的には褒めること。それと上司が「必要とされている!」と感じさせることが出来れば動いてくれるでしょう。例えば
「いつもご確認ありがとうございます。~~さんにチェックしてもらえると安心できます。こちらもチェックしてもらいたいのですが…」
という風に話を進めるとよいでしょう。
「ん、そうか!どれどれ」
となる可能性が高いです。ちょっと面倒くさいですが、こういう事ができるようになると、本当にできる更に上の上司には「こいつ出来る!」というのが伝わるので、社内の評判も上がることでしょう。
正面から「仕事してください」という
仕事しない上司や先輩に正面から文句をいうという方法です。当然リスクがでかいですが、相手が心から悪気のある人でなければ変わる可能性はあります。
年下からそういう風に注意されるには本人にとってはかなりの衝撃です。ですが、人間を変えるにはそれくらいの衝撃を与えなければ変わらないものなのです。
ですがこれは諸刃の剣です。誰かに攻撃するということは自分が攻撃されるかもしれないという事を意味します。
悪い方に転べば、恨まれて会社に居づらくなる可能性もあります。その上司が自分のプライドを守るために、あなたの悪い点を更に上の上司に言うかもしれません。
その場合、どっちの言い分が信じられるかは非常に微妙なところです。仕事をしない上司とはいえ、ある程度長い期間在籍しているでしょうから、無条件で信じられてしまう可能性もあります。
いずれにしろ、うまく行けば効果はでかいですが、かなりのリスクもある方法なので、我慢出来る限りはこの方法は使わず最後の手段としてとっておくのが良いでしょう。
転職しよう
なにをやってもだめな職場もあります。そんな時は転職するのも一つの手です。転職先がまともな上司がいる場所なら、これらの問題は解決することが出来ます。
僕も長年上司に悩まされていましたが、転職したことで良い上司に巡り合うことができました。上司が変わるだけで仕事の面白さや自分の成長速度が大きく変わりました。
逆に仕事をしないような上司のもとでは成長することは難しいです。
なぜなら、良い上司は部下に目的を与え、適切なヒントを与えながら、仕事が成功するように、そして何よりそれを通して成長してくれるようい導いてくれますが、仕事をしない上司にはそのようなことは全く期待できないからです。
部下を導くどころか、成長の邪魔をしています。
ですから、成長したいと思うなら良い上司にめぐりあうためにも転職するのはいい手段なのです。
サイトに登録だけでもしておく
「いますぐに転職は…」
と考える方もいると思いますが、なるべく早い段階で転職サイトに登録だけでもしておくほうが良いです。転職するかしないか決まっていなくても転職サイトに登録しておいた方が良いことがたくさんあります。例えば
- 自分の市場価値を知ることができ、自信がもてる
- いざ、転職となったときのイメージが掴める
- 転職出来るという気持ちから、今の仕事に対して余裕がもてる
などです。
ちなみに「仕事を辞めてから転職活動を始めればいいや」という考えはかなり危険なので辞めておくべきです。給与のない期間は自分を想像以上に焦らせ、中途半端な転職先になってしまいます。
仕事をしながら転職活動も同時に行うというスタンスが一番賢いといえるでしょう。
良い上司のいる職場の探し方
良い上司のいる職場は求人情報などだけでは探すのは難しいですよね。ここは大丈夫だろうと思った大手企業でもいざ入社してみたら最悪だったということもあります。
仕事しながらそういう職場を探すには、転職先の内情をよく知る「転職エージェント」というサービスを使うのがいい方法です。あとは知り合いがいる会社に転職するとか、少しでも内情をしっていることろに行くべきです。
転職エージェントとは、転職の相談や、求人紹介、面接の日時のセッティング、給与の交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスです。
自分1人の力では、転職先の昇給額や昇給の頻度などを知ることは出来ません。その点、転職エージェントであれば、しっかりとある程度の内情を知っているし、聞きたいことがあれば代わりに聞いてくれますので、入った後に後悔するようなことは少なくて済みます。
また、煩わしいアポを取ったり、転職先がブラックかどうか調べるなどの作業から開放されて、代わりに転職のプロがセッティングからサポートまで行ってくれます。非公開求人があったり、企業の内情に詳しかったりするので、あなたが望む仕事につける確率が大幅に上がります。
しかも転職エージェントの費用は、採用した企業が払う仕組みです。転職希望者は完全に無料で使うことが出来ます。無料なので、利用することにリスクはありません。どんどん使ったほうが良いでしょう。
いくつかサービスが有るのですが、基本的に超大手のリクルートエージェントとマイナビエージェントに登録しておけば間違いありません。
IT系に行きたい人は、ITに特化したワークポートにも登録してみましょう。
定番の転職エージェント
まとめ
仕事にやる気がない上司は、周りのモチベーションも下げるので非常に厄介です。そんな不遇な環境の中でも、より良い状況にしようとする意識が、あなたをきっと人間的に成長させてくれると思います。
しかしながら、仕事の専門知識などの面で成長したいと望むなら、転職という選択肢も検討してみて下さい。転職はエージェントに頼めば、無料で希望通りの職場を見つけてくれるので、昔より手間もリスクも少なくなっています。
今後も長い期間会社で働いていくと思いますが、その中でも最も重要なことは、より成長できる場所に、より長くいることです。
働いている時間は全部で40年くらいでしょうか。その限られた期間の中で少しでも成長しようと思うなら、なるべく成長出来る場所に長くいた方が良いですよね。
止まっている時間はもったいないです。
成長すれば、よりよい環境でより高い給与で働くことが出来るようになっていくでしょう。よりよい上司のもとでで働くことは、あなたの今後の長い人生を、より高いクオリティにしてくれることに繋がるのです。