男女雇用均等法から30年以上が過ぎ、数年前と比べても職場の女性の数もかなり増えてきました。特にここ数年で女性が一気に増えて、どんな職場に行っても平均4割~5割くらいが女性になりましたね。
それ自体は良いことです。
ただ、会社によっては男女比が大きく偏った会社があり、中には女性が8割を占めるような割合の職場もありますよね。この女性が多い職場に男性が務めるとなると、非常に苦労することになることを覚えておいて下さい。
周りから見ると、「華やかでモテるからうらやましい」と思われることがありますが現実はそんなことはなく、むしろストレスが貯まる働きづらい職場だと僕は思います。
すでに働いている方は分かると思いますが、女性が多い職場には独特の雰囲気や文化があり、今までと同じように接していたのでは職場で孤立してしまう可能性すらあります。
目次
女性8割の中で働くのは苦痛だった
僕も女性が8割くらいの職場で1年程務めていたことがあります。そこはWEB関係の部署で、部署の人数が150人くらいで女性が120人ほどの対して男性は30人ほどでした。
面接時に「うちはかなり女性が多いけど大丈夫?」と聞かれましたが、今までも半分くらい女性の職場には務めていたので特に問題ないかなと思い、そのときは「全然問題ありません」と答えました。
でも実際入社してみると、5割女性の会社と8割女性の会社では、雰囲気・文化に大きな差があり、慣れるまでかなり大変でした。
1つ例を出すと、とにかくおしゃべりが多いです。向かいの席では女性同士がずーっとおしゃべりばかりしています。
マネージャーやまとめ役の人は男性なのですが、女性に気を使ってあまり大きく叱ることが出来ません。にも関わらず男性社員がミスしたときにはきつく注意しています。
女性のほうが男性より立場が強く、男性上司を尊敬するどころかちょっと馬鹿にしたような雰囲気すら有りました。今までの会社では考えられないことばかりの連続でかなり戸惑いの連続でした。
そういう経験をとおして自分なりの女性が多い会社での正しい立ち居振る舞いというのを、身に着けることが出来ました。今その様な境遇に居る方や、これからそういう職場に行く人の参考になれば幸いです。
とにかく疲れる!女性が多い職場の特徴
おしゃべりが多くて疲れる
女性はおしゃべりが好きです。仕事上の会話が多い男性と違い、女性は常に他愛のないことを結論を出すでもなくずーっと喋っています。
僕からすればよくそれで仕事ができるなと思いますが、女性の脳の構造的におしゃべりをしながらでも仕事を進めることが出来るようです。
むしろ何もしゃべらない時間が続くのが苦痛に感じる人が多い傾向にあります。
女性の離婚や破局の理由の上位には常に「会話が少なくなり別れを決意した」という項目が上がるくらい女性にとっておしゃべりは大事なことなのです。
それにしても、僕が入ったばかりの頃は仕事中にもかかわらず、ずーっとおしゃべりを続けているの姿をみて驚きました。「会社に何しに来てるの?この緊張感のなさはなに?」と感じたものです。
あなたも同じように、慣れるまでは自分が仕事が忙しい時などにイライラしてしまうと思います。そんな時は「女性はそういう生き物」と気持ちを切り替えて気にしないようにしましょう。
女性が5割増しで強気
どこにでも「あの人には関わりたくないって思うような」怖い女上司って1人くらいいませんか?女性が多い会社ではそのレベルと同じくらい怖い人が大量にいます。声が大きくかなり強気の性格の人が多いです。
特に部下を持った女性なんかはそういう人ばかりなのですが、男性の上司と比べても厳しい印象があります。しかも理論的に諭す感じではなく勢いで叱っているような人が多いです。しかもフロアで他の人達が仕事しているのにお構い無しで怒鳴り散らしています。
女性は感情的な感覚が男性より強いと言われており、自分を抑えられず感情をぶつけてしまう人が多いですが、そのまま上司になってしまったという感じでしょうか。
気の利いた上司なら叱る時は個室で恥をかかないように叱るものですが、そういう人はあまりいませんでした。
上司だけでなく先輩や同僚もかなりぐいぐいきつめに話しかけてきます。上から目線であることが多くちょっと話していると不快に感じるほどで、男性のことを少し下に見ている人が多い傾向にあります。
一部の男性はあまり話しかけられない
女性からどんどん話しかけられる男性が居る一方、ほとんど話しかけられない男性も一定数います。
女性は派閥のメンバーやグループ内の輪をとても大切に感じています。もし誰かに嫌われたらそのグループに入れなくなる可能性があるので、できるだけ平和に過ごしたいと思っています。
そんな女性達が最も嫌うものが「男性に媚びる女性」です。
女性タレントを思い出して貰えば分かりやすいのですが、男性に媚びているような喋り方、立ち居振る舞いをする女性は、男性からの人気は出ても女性には嫌われる傾向がありますよね。
ですので仲間うちから妬まれたり陰口を言われないためにも、男性に積極的に話しかけるということはしなくなります。というか出来なくなります。
あなたが少しでも男と見られているのであれば、女性の方から積極的に話かてくることは無いでしょう。単純に嫌われている可能性も無いこともありませんが、その心当たりが無いのであれば、気にすることはないでしょう。
よく見てみると、よく話しかけられるのは、男性の中でもちょっとぽっちゃりしているマスコット的なキャラの人が多く、女性の心理を考えれば「この人と話しても嫉妬されることはない」という安心感がある人に話しかけているのだと思われます。
女性が多い職場での立ち回り方
おしゃべりに適度に付き合いましょう
僕達男性には理解できませんが、女性のおしゃべり好きは脳の構造上仕方のない特徴です。そうすることでストレスを発散し仕事に集中したり、周りとの信頼を深め仕事を円滑に進めたりしています。
それを理解した上で、「うるさいな~」と考えるのではなく、おしゃべりに適度に付き合ってあげるようにしましょう。
会話の中心になる必要はありません。また的確な意見を言ったりする必要もありません。もともと答えを出したい会話ではないのでそのようなことを言ってもうざがられるだけです。基本的には共感しておくだけで大丈夫です。
「うん、うん、そうなんですね!」
とこんな感じで大丈夫です。どうしても意見を言いたくなることが多いでしょうが、意見を求められていないのに言うことはうざがられるだけで誰も得をしません。
聞き上手となり、話を聞いて共感してあげましょう。
注意点としては、基本的に途中で話を遮るようなことだけはしないようにしましょう。そんな事をすると、女性は話を聞いていないと感じ、あなたとコミュニケーション避けるようになってしまいます。
うるさくても注意は危険
「おしゃべりがうるさくて仕事に集中できない」
気持ちはよく分かりますが、うるさいな~と思っても「ちょっと黙ってくれますか?」というように注意するのは辞めておきましょう。その会社に居づらくなる可能性が高いです。
女性1人に嫌われるとその派閥の全員、下手をすると会社全体の女性を敵に回すことになる可能性もあります。知らない人から「こんなこと言ったんだって?かわいそうじゃない?」という風に噂が広まり自分が不利になってしまうことも。
女性から嫌われていくと、それに気づいた男性からも距離を取られるようになり余計に孤立していきます。
ですので、どうしても気になる場合は上司に相談し上司から言ってもらうなど、極力事を荒立てるようなことはしないようにしましょう。
清潔感だけは保つ
女性は見た目や匂いに敏感です。男性は特に自分では気づかないかもしれませんが、体臭や脂が女性よりきつい人が多いです。
体臭が臭い人やフケが出ている人、脂ぎっている人は生理的に嫌われてしまい、仕事どころかコミュニケーションが取れなくなってしまいます。
特に目に付きやすい以下のようなことには注意しましょう。
体の匂い
汗臭かったり、香水がきつかったりするのはNGです。毎日シャワーを浴びるのはもちろん、暑い時期は制汗スプレーや匂い予防などもしておきましょう。
自分の臭いをごまかすために、匂いのきついデオドラントスプレーはつけるのは辞めておきましょう。
女性にモテるという触れ込みのスプレーなどの匂いは、逆に匂いが強すぎて嫌がられますし、「そんなスプレー会社につけてきてどうしたいの?」と気持ち悪がられます。
髪の毛
髪にフケが付いていたり、頭皮の匂いは大丈夫でしょうか?
毎日シャワーを浴びるのはもちろん、フケが出ているのに気づかない人が多いので、自分が脱いだ服などなどについていないか注意してみて下さい。
フケが肩に乗っていたら女性は誰も近づいてきません。
また、とくに夏場などの暑い日は、夜寝ている間に汗を書きやすいので、朝に髪を洗うなどして匂い対策をしておくと良いでしょう。
服装
女性は服装に対して敏感です。毎日同じ服をキているとすぐに気づかれます。
服装は乱れていませんか?スーツは最近いつ洗いましたか?くたくたになって汗臭くなっていませんか?
また、タバコを吸う方は要注意。はっきりいうとかなり嫌われる可能性が高いです。匂いがつかないように電子タバコなどに変えるなどして気をつけるようにしましょう。
ストレスが溜まるなら転職しましょう
職場の男女比はかなり重要なファクターです。今までの僕の経験から言うと、7対3くらいで男性が多い職場が働きやすかったです。
そうでなくても、5分5分まではなんとかいけますが、それ以上となると気を使いすぎて、仕事の本質以外のところで疲れてしまうことに繋がりました。
個人の努力では男女比を変えることは出来ませんので、日々ストレスを感じている方は転職を検討しましょう。
転職することであなたの持つ能力を最大限に発揮することが出来るようになれば、自分が気持ちよく仕事ができるだけでなく、会社からも評価され、給与もアップすることに繋がります。
早めにサイトに登録だけでもしておく
「いますぐに転職は…」
と考える方もいると思いますが、なるべく早い段階で転職サイトに登録だけでもしておくほうが良いです。転職するかしないか決まっていなくても転職サイトに登録しておいた方が良いことがたくさんあります。例えば
- 自分の市場価値を知ることができ、自信がもてる
- いざ、転職となったときのイメージが掴める
- 転職出来るという気持ちから、今の仕事に対して余裕がもてる
などです。
ちなみに「仕事を辞めてから転職活動を始めればいいや」という考えはかなり危険なので辞めておくべきです。給与のない期間は自分を想像以上に焦らせ、中途半端な転職先になってしまいます。
余裕のない状態での判断はだいたいうまく行きません。「仕事をしながら転職活動も同時に行う」というスタンスが一番賢いといえるでしょう。
男女比はどうやって調べるか?
会社の男女比を調べるのは、企業のホームページを調べたり、面接時に採用担当の方に質問してみたりすることで知ることが出来るでしょう。ですが、ホームページに載っていなかったり、採用担当の方に質問するのが難しい場合もありますよね。
そういう場合におすすめなのが、転職先の内情をよく知る「転職エージェント」というサービスを使うのがいい方法です。
転職エージェントとは、転職の相談や、求人紹介、面接の日時のセッティング、給与の交渉など転職に必要なサポートをしてくれるサービスです。
自分1人の力では、転職先の昇給額や昇給の頻度などを知ることは出来ません。その点、転職エージェントであれば、しっかりとある程度の内情を知っているし、聞きたいことがあれば代わりに聞いてくれますので、入った後に後悔するようなことは少なくて済みます。
また、煩わしいアポを取ったり、転職先がブラックかどうか調べるなどの作業から開放されて、代わりに転職のプロがセッティングからサポートまで行ってくれます。非公開求人があったり、企業の内情に詳しかったりするので、あなたが望む仕事につける確率が大幅に上がります。
しかも転職エージェントの費用は、採用した企業が払う仕組みです。転職希望者は完全に無料で使うことが出来ます。無料なので、利用することにリスクはありません。どんどん使ったほうが良いでしょう。
いくつかサービスが有るのですが、基本的に超大手のリクルートエージェントとマイナビエージェントに登録しておけば間違いありません。
IT系に行きたい人は、ITに特化したワークポートにも登録してみましょう。
定番の転職エージェント
女性が多い職場でやってはいけないこと
普通の職場のようなのりで仕事をしていると、知らない間に女性を敵に回すような行動をしてしまっているかもしれません。
ここでは絶対にやってはいけないことを紹介します。
女性同士を比べる
女性は日頃から無意識に選ばれるために競争をしています。それは中の良い友達や同僚であっても同じことです。そのような環境の彼女達に対して、優劣をつけるような発言は絶対にNGです。
そんなつもりは一切なくても「あの人はえこひいきした」という風にとられてしまったり、評価されなかった人が嫉妬の目で見てきたり、あらぬ噂を立てられトラブルに発展したりすることにも繋がります。
何の気なしに褒めたり、叱ったりするのも危険です。同じようなことをしたのに、褒められなかった人がその場面を見ていたらやはり「あの人はえこひいきばかりする信頼できないやつ」となってしまいます。
褒められた女性の方も、周りの女性からの嫉妬や嫌がらせを受けてしまい、逆に迷惑に思っている人は多いのです。
女性の嫉妬心を侮ってはいけません。決して比べずに同じような態度で接するようにすることが大切です。
悪口を冗談でも言ってしまう
女性は会社でも派閥を作っており、派閥間では小さないざこざが絶えません。そんな中、一つの派閥の人たちと仲良くなって、ランチや飲みに行ったりすることもあるでしょう。
そんなとき気をつけてもらいたことが「たとえ敵対する派閥の人のことであっても、絶対に悪口を言わない」ということです。
女性の会話は誰かの悪口になってしまうことが多々あります。こういうときに一緒になって誰かの悪口を言うと、必ずと行っていいほど、本人に伝わります。
女性は仲間意識が強い傾向があります。いくら周りに合わせただけの軽い冗談のつもりで言ったことだとしても、「男性が女性の悪口を言っているのが許せない」という人が少なからずいます。
そういう人たちの前で女性の悪口を言えば、反感を買うのはもちろん、次の日には本人にまで伝わっていたり、何故か上司が知っていたりと、(自分たちのことは棚に上げて)攻撃の的になってしまう危険性があります。
基本的には悪口には加わらず、「そうなんですね~」という感じで静かに聞いているくらいがよいでしょう。
女としてみてしまう
女性社員を人間ではなく「女」として見てし合うことも辞めましょう。
男性は意識しない内に、女性の顔がタイプだったり、性格がよかったりすると、女性を女としてみてしまい、接する態度が変わってしまうことがあります。
女として見られた女性は、「男に媚を売った」と思われ女性グループの中で目をつけらてしまう可能性があるので、迷惑に感じる人が多いです。
あなたのことが嫌いであろうがなかろうが、基本的に男性から特別扱いをされて会社で目立ってしまうなんてことは一番避けたいことなんです。
ですので最悪の場合、好意を持たれてると感じた時点であなたとの距離を取るようになるかもしれません。
また、周りの女性社員からのあなたの評価も、えこひいきをする人とみなされ、かなり最悪のものとなる覚悟をしなければなりません。
職場の女性は女ではなく1人の人間として見るようにし、男性に接する態度と同じ様な接し方で接するようにしましょう。
まとめ
女性の多い職場は周りが思ってるよな華やかで楽しいものはなく、非常に気を使うストレスの貯まる職場といえます。
しかも男性の考え方とかなり違い、感情的で嫉妬心が強いおしゃべりの好きな傾向があり、特殊な気の使い方を覚えなければなりません。ですが、この記事で書いたことを意識すれば、何も知らないよりは遥かに良い関係を築くことが出来るでしょう。
どうしてもストレスが溜まって無理という人もいると思います。そういう人は無理をせず転職を検討して下さい。
僕は結局1年働いて自分に合わず転職を選びました。その後は7対3くらいで男が多い職場にめぐりあいましたが、かなりストレスを減らすことが出来ました。
その環境の悪い点ばかり言ってもしょうがありませんが、誰にでも適材適所ということがあります。よりよい職場環境に巡りあうためにも早めに転職エージェントに登録だけでも済ましておきましょう。